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【ネタバレ感想】『スモークブルーの雨のち晴れ』第6話「手放すこと」── 久慈家の終わりと、朔太郎の背中に乗っかる夜

スモークブルーの雨のち晴れ6
アイキャッチ画像は生成AIで作成しています

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脱サラアラフォー同士のライフとラブを描く“大人ビターなラブストーリー”

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※本記事はドラマ「スモークブルーの雨のち晴れ第6話の内容を含むんでいます。ご注意ください!

久慈(渋谷謙人)は、兄・実(田中幸太朗)に実家を明け渡すため、少しずつ片付けられていく家に寂しさを覚えていた。一通りの作業が終了したある日、久慈は朔太郎(武田航平)にこの家が取り壊されることを伝える。

スモークブルーの雨のち晴れホームページより

父との思い出の家

兄は古い家を壊して新しい家を作る。
それは決別ともいえるし、再生とも言える。

今まで住んでいた静は、何を思っていたんだろう。
それは物語で語られることはなかった。
ただ受け入れる
そんな感じ。
静は何を思っていたんだろう。

朔太郎は夢に向かって進んでいる
幾つになっても遅くない。
そう思える行動に元気がもらえる。

そんな気がする。

っということでレビューどうぞ!

目次

スモークブルーの雨のち晴れ 第6話 手放すこと

会社員生活の合間にBLを浴び続けて何年か。今期いちばん「静かに刺さってくる」作品、それが『スモークブルーの雨のち晴れ』。第6話「手放すこと」。原作は波真田かもめ先生、フルールコミックスから絶賛刊行中の名作で、ドラマ版は読売テレビ制作。武田航平演じる吾妻朔太郎と、渋谷謙人演じる久慈静。元製薬会社のライバル同士、現在は無職と医療翻訳家。この二人の距離感が、第6話でぐっと変わる回。

派手なキスもベッドシーンもなし。なのに胸が締めつけられる、不思議な回。腐男子的に言わせてもらえば、「事件が起きないBL」こそ最強説、ここに極まれり。

消えていく日常の手触り

冒頭、久慈家に訪ねてきたのはかつての父の仕事関係者。出版物を譲る。実家を手放すための心の整理に向かう静の足取り。

朔太郎の母からのりんご
大量のりんご

男 2 人でこの量どうやって消費するんだよ

お手伝いの三上さん

お手伝いさんもいたんだ。

……母親が亡くなってから

というセリフが、するっと差し込まれる瞬間の重み。久慈家がどういう家だったのか、説明ではなく余白で見せてくる。

50歳で翻訳家を目指す原さん、そして朔太郎の「真っすぐなところ」

翻訳家を目指し学校に通う朔太郎。
バイトの塾で宿題をする朔太郎に、先輩は言う。

立派なことだと思うよ。
……俺はそういう真っすぐなところ、昔から尊敬してる

翻訳学校で出会う原という女性。
彼女も50歳にして再び夢を追いかけているひとり。
「自分だけが置いていかれているような気がして」と語る彼女。

夢を追いかけるのに早いも遅いもない。
追いかけたいと思った時、行動に移せる。
それが立派なこと。なのだ。

そして、その夢に向かってまっすぐなところは尊敬に値する。

レーズン事件、父への愛憎、否定せずただ隣にいる男

実の知り合いがが引っ越しの手伝いにやってきて。三上さんの差し入れのバナナケーキを二人で食べながらの、子供時代の話。

静が語るのは、苦手なレーズンを兄がこっそり食べてくれていた思い出。
兄は父親にバナナケーキをもっていった時も甘いものは食わないと軽くあしらわれた。

 働く人としても尊敬してる。
恨んでるし
憎んでもいる。
でも感謝もしてる。
静、俺はいい家を作るよ 

厳しくて、甘いものを一切受け付けなかった父。期待しては落ち込んできた長男としての日々。それでも苦労せず学生時代を送れたことへの感謝。両極端の感情を、両方とも抱えたまま生きてきた実の三十数年。

静はここで何を言うわけでもなく、ただ隣にいる。否定もしない、慰めもしない。
やだ、最後になるこの家の重みを、静かに受け止めているかのよう。

実、家を壊す決断。静、家を出る時。

家を取り壊す決断を兄・みのるに伝える静。「いい家を作る」という言葉が、父への決別宣言であり、未来への所信表明でもある二重構造。家を継ぐのではなく、更地にして新しく建てる。形を残さないことで、記憶を自分のものに取り戻す行為。

そして静は、実家を出る。翻訳家として父の後を継いで、仕事場としても継いでいたこの古びた家を。
それを朔太郎に言った時。

なんで?お兄さんが住むって言ってたじゃん。
壊すなんて聞いてないよ。

もう決まったことだ。
そろそろこの家ともお別れだ。

ラストの「おんぶ」、BL史に刻みたい三分間

最後の夜、酔っ払った朔太郎を静が背負って歩く。

久慈、お前はよく頑張ったよ。
家族のために。
あの家のために。
……偉いぞ。
お疲れ様

このセリフ。家を守るという使命を、ずっと一人で背負ってきた静へのねぎらい。物理的に背負う男と、精神的に背負われる男。役割の逆転と、それを抵抗なく受け入れる二人の今の関係性。

BLにおける「おんぶ」描写、軽く扱われがちだけど、本作のこのシーンは別格。武田航平のちょっと甘えた表情。声のトーンがやさしすぎて画面の前で正座した視聴者、全国にどれくらいいるんでしょうか。少なくともここに一人。

大人BLの真髄、ここにあり

第6話を一言でまとめるなら、「事件が起きないことで関係性が深まる回」。

吾妻朔太郎と久慈静、二人ともすでに大人。社会の中で擦り減ってきた経験を持ち、他人の感情に無神経に踏み込まない節度を備えた男たち。だからこそ、相手が弱さを見せた瞬間の「受け止め方」に、人生の厚みが滲む。

第7話以降、二人がどう変化していくのか。家を取り壊し、新しいマンションでの生活が、朔太郎との関係にどう跳ね返っていくのか。原作既読組は黙ってニヤニヤ、ドラマ初見組はぜひ覚悟して画面の前へ。

ハンカチ、念のため二枚用意推奨。それでは、また次回の感想で。


※本記事は2026年5月時点の放送・公式情報をもとに作成。原作は波真田かもめ先生『スモークブルーの雨のち晴れ』(フルールコミックス)、ドラマは読売テレビ制作。

つづく

主題歌情報

OPENING 青木陽菜「最大幸福度」

ENDING CROWN HEAD「Black out」

放送・配信情報

視聴情報

読売テレビ・ドラマDiVE枠、2026年4月6日(月)深夜1時29分スタート。
TVerほかで見逃し配信あり。

<サイト・SNS情報>
公式サイト

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公式Instagram▷▷▷
公式TikTok▷▷▷

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