「好き」の先にある現実と、愛おしい日常を丁寧に紡ぐ物語「普通の恋愛」。古川雄輝 ✕ 長野凌大(原因は自分にある。)W主演で今夏、実写ドラマ化。
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※本記事はドラマ「普通の恋愛」の内容を含むんでいます。ご注意ください!
交際から1年―。「なぜ12歳も年上で、さらに同性の自分が付き合えるのか」「本当に恋人として自分のことを好きなのか」と、一良は慶伊の気持ちに確信を持てずにいた…。不器用なふたりが自分たちにとっての幸せを見つけ出すまでを描いた「普通の恋愛」。
普通の恋愛ホームページより
普通の恋愛
「普通」って言葉、いちばん心がえぐられるやつ
電子コミック発、SNS総フォロワー約40万人の人気作「普通の恋愛」。原作は直正也先生、版元はナンバーナイン。それが2026年7月、ついに実写ドラマ化。
タイトルからしてズルい。「普通の」と付けながら、描かれるのは12歳差・同性カップルの恋。世間がいうところの「普通」からは少しはみ出した二人が、自分たちにとっての幸せを手探りで探す物語。この皮肉とやさしさのバランス、ただ事じゃない予感。
W主演がとんでもないことに
文原一良(ふみはら・いちろう)役に古川雄輝。慶伊(けい)役に長野凌大、ダンスボーカルグループ「原因は自分にある。」のメンバー。この座組み、解禁された瞬間にタイムラインが阿鼻叫喚。
古川雄輝といえば「ゴールデンカムイ」の江渡貝弥作で見せたあのギラついた怪演が記憶に新しい人。さらに現在は「仮面ライダーゼッツ」にも出演中という振り幅の鬼。その彼が今回は、恋を諦めかけた穏やかで優しい上司・一良を演じる。本人コメントでも「自身が同性愛者であることへの悩みや葛藤のある主人公」と語っていて、攻めとも受けとも言い切れない繊細さに期待が膨らむばかり。
対する長野凌大は、ドラマ「PUNKS△TRIANGLE」や映画「361 -White and Black-」で主演を張ってきた若手躍進株。演じる慶伊は「一見クールで地頭がよさそうに見えて、実は不器用な優しさを持つ愛情深い人間」。本人いわく、誰かを好きになることすら知らなかった慶伊が、ふみさんとの出会いで恋愛観ごと変わっていく役どころ。……はい、この時点でもう優勝。
年下攻め?年上受け?沼の入り口で立ち尽くす
ここでBL好きの脳がフル回転。原作既読勢にはおなじみだろうけど、年齢でいえば一良が12歳上。立場でいえば上司。けれど、自分の気持ちに確信を持てずに揺れているのは年上の一良のほう。
「なぜ12歳も年上で、さらに同性の自分が付き合えるのか」「本当に恋人として好きでいてくれるのか」。交際から1年が過ぎてもなお、一良の心に居座る不安。年下で部下の慶伊が、その不安をどう溶かしていくのか。この関係性の捻れこそ、本作いちばんの旨み。
年上なのに自信がない受け側っぽさ全開の一良と、年下なのにどっしり構えて愛を注ぐ慶伊。ありがちな「年上=余裕」「年下=甘え」の図式をひっくり返してくる構図。この逆転に弱い腐男子、全国に何人いることか。
スタッフ陣も本気度高め
脚本は三浦有為子、監督は石橋夕帆と佃謙介の布陣。派手な事件で押すのではなく、二人の日常を丁寧にすくい取るタイプの作り。BLにおける「事件より日常、セリフより沈黙」の尊さを理解している人選に思える。
主題歌情報
主題歌も発表済み。オープニングはVOKSY DAYS(SDR)の「Blooming」、エンディングはふたりはメリーバッドエンド(SDR)の「ひるほし」。タイトルからして物語の余韻を増幅させる気満々。
放送・配信スケジュール(要メモ)
腐女子・腐男子諸君、録画予約の準備。放送局ごとに日時がバラけているので注意。
- CBCテレビ:7月2日(木)深夜0時58分~、毎週木曜
- MBS:7月2日(木)深夜2時29分~、毎週木曜
- BS朝日:7月6日(月)午後10時54分~、毎週月曜
- TOKYO MX:7月10日(金)深夜2時~、毎週金曜
配信はTVerにて。放送終了後の期間限定無料配信あり。さらに6月29日(月)よる10時54分からBS朝日で「直前スペシャル」の放送も決定済み。本編前に予習しておきたい人は要チェック。FODでも配信予定。
腐男子的・注目ポイント3つ
ひとつ、年上受けっぽい一良の「揺らぎ」。完璧じゃない大人が見せる弱さ、そこに尊さが宿る。古川雄輝がこの繊細さをどう表現するのか、表情の一瞬を見逃すまじ。
ふたつ、慶伊の「不器用なやさしさ」。言葉数で押すタイプじゃない攻めの色気、視線や間で語る愛。長野凌大の佇まいがハマれば、それだけで沼。
みっつ、「普通」というテーマの突きつけ方。誰かにとっての当たり前が、別の誰かには勇気の要ること。恋の形に正解なんてないと、静かに語りかけてくる作り。泣く準備、しておくべし。
結論、夏の覇権BLドラマ候補
派手な刺激より、じんわり染みる系。けれど染みるからこそ、後を引く。原作未読でも飛び込みやすい等身大のラブストーリー、そして既読勢には実写の解像度で殴られる多幸感。どちらの入り口からも美味しい一作。
7月の木曜深夜、テレビの前に正座して待つ所存。年の差・同性・上司部下という三拍子そろった関係性に、心して挑め。沼の水位、上昇中。
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