深堀未来(BALLISTIK BOYZ) 初主演&富樫庵 初出演 縦型ショートドラマ
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※本記事はドラマ「死んだ兄の親友を拾いました」第3話の内容を含むネタバレ感想です。未視聴の方はご注意ください!
栃木県那須町に暮らす高校1年生の千賀卓(富樫庵)は、ある日橋から飛び降りようとする青年・森本満(深堀未来)を偶然目撃し、とっさに止める。我にかえった満に話を聞くと、どうやら満には帰る家も、所持金もないのだと言う。卓は怪しみながらも、満が悪い人には思えず、やむなく一晩だけ泊めることを許した。しかしその後、満が亡き兄・千賀晴海(吉田晴登)の親友だったことが判明。なぜ今になって兄の親友が現れたのか? 彼の正体は? そして、満の手に握られたスケッチブックの秘密とは—。
兄の死が繋いだ必然の出会いが、二人の運命を大きく変えていくー。死んだ兄の親友を拾いましたホームページより
途中で
えっ?
ってなった・・・
死んでんの?
ってなった・・・
えっ?そーゆー系?ってなった。
まー落ちはなるほどって感じだったけど。
なんかこの二人の空気感がいい。
すごくいいな。
って思う。
ってことでレビューをどうぞ!
お知らせ
— 富樫庵 (@io_to22) June 20, 2025
本日10時から
「死んだ兄の親友を拾いました」
が配信されました!
卓役で出演しております。
精一杯頑張りましたので観てくださると嬉しいです
UniReelにて全話一挙配信(1~3話は無料公開)
YouTubeにて1~3話無料公開 です! pic.twitter.com/mHf7q2QU0t
死んだ兄の親友を拾いました 家に泊めた男には、二つの秘密があった
縦型ショートドラマという新形式で届けられた『死んだ兄の親友を拾いました』
2025年6月20日からUniReelで全話配信スタート。全15話、1話1〜3分というコンパクトな尺ながら、観終わった後の余韻がとんでもない。BALLISTIK BOYZの深堀未来がドラマ初主演&初出演、相手役は新人俳優の富樫庵。加えて亡き兄役に吉田晴登という布陣。BL界隈に突如として現れたダークホース、侮れない仕上がり。
そして、1月26日(月)深夜24時30分~25時00分にテレビ東京で放送、TVer、LeminoやU-NEXTでも配信スタート。横向きの画面で視聴可能。
「普通」になれなかった二人が出会う橋の上から、すべてが動き出す
物語は橋の上。橋の上から飛び込もうとする男・森本満(深堀未来)と、そんな彼を見つけて慌てて引き止める千賀卓(富樫庵)。だけどその橋は・・・とっても低かった・・・そんな出会いの二人。満は行くところがなく・・・卓の家に転がり込んで・・・満は「みっちゃんでいいよ」と人懐っこい笑顔を見せるのだが、その瞳の奥にある虚無感がヤバい。深堀未来の演技、初主演とは思えないほど危うさと儚さを纏っている。
満が抱えていた孤独の原点。幼少期、車に轢かれた鳥を弟に届けようとして親に激怒された記憶。「死んだ鳥を持ってくるなんて」と否定され続けた結果、彼は「俺って普通じゃないのかな」と自分の感性を疑うようになった。優しさが理解されない痛み、共感されない苦しみ。腐男子としてマイノリティを生きてきた身としては、刺さりすぎて悶絶。
兄の死が繋ぐ運命。幽霊同居という名の二人だけの秘密
行くあてのない満を、卓は「一晩だけ」という条件で家に泊める。満は必死に「家事なら任せて!俺がいると何回癒やされると思います?」とアピール。家政夫系BLかと思いきや、ここから話は急展開。卓が見つけた満の描いた絵の中に、亡くなった兄・千賀晴海(吉田晴登)の姿が。
「どうして兄の絵があるんですか?」
驚愕する卓。実は満は晴海の親友で、絵を肯定してくれたのも晴海だけだった。
「晴海だけが俺の絵を肯定してくれたんだ……生きるのしんどいなあって思った時に陽海が死んだって聞いた」
という満の告白。兄を失った卓と、親友を失って生きる意味を見失った満。欠けたピースが埋まり合う瞬間、BL的エモーションが爆発。
さらに満は死んでいた。卓の母親が家に来た時、母親には満は見えなかったという驚愕の事実!満は卓以外には姿が見えなかった。
えっ?そーゆー設定?って途中でなったんやけど・・・
お化けと喋るつもりはありません
と突っぱねる卓に対し、
可愛いとこあんじゃん
と余裕をかます満。母が訪問した際、ベランダに隠れる満とそれを隠す卓のドタバタは、排他的な親密さを演出する神シーン。「二人だけの秘密」という構図、BL的シチュエーション力が高すぎる。
「空っぽ」と「普通じゃない」が響き合うカフェでの対話
カフェで語り合う二人。卓は自分を「空っぽ」と評する。やりたいことも、目標も、何もない。一方の満は「普通になりたい」と願ってきた。でも卓は言うのだ。
きっとあなたが思っているより普通っていろんな形をしてるんじゃないでしょうか
BL作品において、「マジョリティに馴染めない者同士の共鳴」ほど美しいものはない。卓の言葉は、満の孤独だけでなく、視聴者である我々腐男子の心にも深く刺さる。満の痛みも卓の空虚感も理解できる。
そして卓は、兄が屋上から撮影時に足を滑らせて・・・その兄が残したカメラを満に託す。
死んでも離さないでくださいね
という懇願。ここで「死んでも」という言葉を使う脚本の巧さ。実際、満は「死んでいる」わけで、二重の意味が重なる。この一言に込められた執着と依存、切なさと絶望。富樫庵の演技が光る瞬間。
そしてそんな二人は特別な感情を抱いていく・・・
奇跡の再会。幽体離脱が解けた先に待っていた新たなスタート
物語のクライマックス。満は実は死んでおらず、仮死状態で病院に運ばれていた。幽体離脱が解け、現実世界で目覚めた満。
俺、死んでなかったみたい。仮死状態っていうの? 幽体離脱っていうんだね
と戸惑いながらも、夢だと思っていた出来事が現実だったと確信。
そして満は卓のもとへ戻る。返したはずのカメラを手に
これ、一緒に始めてみない?
と提案。亡き兄の形見であるカメラを二人で持つこと。過去(晴海)を大切にしながらも、新しい二人だけの未来を歩み出す決意。ファンタジー設定を使いながら、「死を超えたやり直し」というテーマを描ききった脚本の強度、恐ろしいほど高い。
兄の親友という背徳的なシチュエーションが生む究極のエモさ
「亡くなった兄の親友」という設定、BL的にはご馳走すぎる。兄が一番大切にしていた人間と、兄を失った弟が結びつく。兄という共通項が二人を繋ぐと同時に、兄の不在が二人の孤独を浮き彫りにする。卓にとって満は「兄の思い出を知る最後の人」であり、満にとって卓は「晴海の面影を宿す存在」。互いに相手の中に兄を見ているようでいて、次第に「あなた自身」を見つめるようになる過程が尊い。
年上の満(みっちゃん)の危うい魅力も見逃せない。「みっちゃんでいいよ」という呼ばせ方のフランクさと、「生きるのがしんどい」と漏らす脆さ。庇護欲と支配欲が入り混じる、複雑な感情を引き出すキャラクター造形。深堀未来のルックスも相まって、「守ってあげたい系年上男子」という新ジャンルを確立。
縦型ショートドラマという形式が生む没入感
本作、縦型ショートドラマという形式。スマホで観ることを前提にした縦画面、1話1〜3分の短尺。むしろ短いからこそ、セリフの一つ一つが研ぎ澄まされている。余計な説明を削ぎ落とし、本質的な感情だけを抽出した結果、濃密すぎる15話が完成。
本作は2026年1月26日深夜0時30分からテレビ東京でも地上波放送決定。UniReelで先行配信されていた作品が地上波進出、テレ東のBL推進本気度が伝わる。こちらは横画面で一気見ができる。
深堀未来の初主演作として、富樫庵の初出演作として、記憶に残る傑作
BALLISTIK BOYZのメンバーとして活動してきた深堀未来、本作がドラマ初主演&初出演。アイドルからの転身組は演技力に不安があるケースも多いが、彼は完全に別格。満の持つ「消えてしまいそうな危うさ」と「人懐っこい明るさ」の二面性を、繊細に演じ分けている。表情の陰影、視線の揺れ、声のトーン。すべてが計算され尽くしているようでいて、自然。
富樫庵も本作が初出演。卓というキャラクターの持つ「空っぽ」な感じ、感情を表に出さない静かな佇まいを体現。派手さはないが、満の感情を受け止める器としての存在感が素晴らしい。二人の化学反応、新人同士とは思えないほど息がぴったり。
そして忘れてはいけないのが吉田晴登演じる千賀晴海。回想シーンでしか登場しないが、満と卓を繋ぐキーパーソンとしての役割を完璧に果たしている。晴海の笑顔、優しさ、肯定の力。彼がいたからこそ満は生きてこられたし、彼がいなくなったからこそ卓は空っぽになった。不在の存在として物語全体を貫く、その存在感たるや。
BL好き腐男子が全力で推したい理由
最近は縦型ショートのBLドラマも増えている。いろいろある。配信サービスで色々あるから見きれない。。。 そんな中、地上波放送はありがたい!そのほかの縦型ショートも放送を願うばかり・・・。一気見だと約30分。見やすいし、短尺だからこそ余韻が残る。描かれなかった部分を妄想する楽しみ、二次創作が捗りすぎる余白の多さ。そんな腐には想像力が爆発する。
本作の魅力をまとめるなら、「死と生の境界で交わる孤独な魂」。満と卓、どちらも社会に居場所を見つけられなかった存在。満は「普通じゃない」と疎外され、卓は「空っぽ」で何者でもない。そんな二人が幽霊同居という非日常の中で、互いの孤独を埋め合っていく。ファンタジー設定を使いながらも、描かれているのは極めてリアルな「生きづらさ」。
亡き兄を介して繋がる二人の関係性、背徳的なようでいて純粋。カメラという形見を二人で持つラスト、涙なしでは観られない。これから二人はどんな未来を撮っていくのか。想像するだけで胸が熱くなる。
ぜひ!
