浅原ナオト(「彼女が好きなものはホモであって僕ではない」)の傑作小説がテレビドラマ化
“理想の同性カップル”伊藤健太郎×寛一郎 W主演その2人を追うディレクター鳴海唯 準主演
世界を変えたい僕。ただ隣にいたい俺。
2人の嘘と本音が交錯する100日間の記録を描いた物語
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※本記事はドラマ「100日後に別れる僕と彼」第6話の内容を含むんでいます。ご注意ください!
100日目。志穂(鳴海唯)のカメラの前で、佑馬(伊藤健太郎)はすでに樹(寛一郎)と破局していた事実を告白する。そして、そうなってしまった経緯や自分の思いを打ち明けるのだった。一方、佑馬の取材後、樹もまた、志穂のカメラの前で、自分の生い立ちや佑馬との生活を振り返る。世界を変えたい佑馬と、ただ隣にいたかった樹。そして、そんな二人を追っていた志穂。100日間のインタビュー取材を通して、彼らが見つけた、大切なこととは――。。
100日後に別れる僕と彼ホームページより
後味悪いのかなー
つて思ってたけど、
なんかそーでもなかった。
何っか二人とも意外と吹っ切れてる感じしたし
というか納得したって感じなのかな?
性格が合わなかっただけで嫌いなわけじゃない。
そ、そんな感じ?
ハピエンが多い中、なかなかだった。
ことにかわりは、ない。
ってことでレビューは以下よりどうぞ!
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ドラマ『#100日後に別れる僕と彼』#FODプレミアム で第6話を配信開始!
#伊藤健太郎 × #寛一郎 主演
世界を変えたい僕。ただ隣にいたい俺。
2人の嘘と本音が交錯する100日間の記録を描いた物語
第6話「暑がりな熱帯魚」#鳴海唯#ドラマ100彼 @dramaism2_mbs… pic.twitter.com/xBD4KdFuB8
100日後に別れる僕と彼 第6話 暑がりな熱帯魚
『100日後に別れる僕と彼』、ついに最終話の第6話「暑がりな熱帯魚」まで来てしまいました。原作は浅原ナオトさんの同名小説(角川文庫)、主演は伊藤健太郎さんと寛一郎さんのW主演。MBS/TBSのドラマイズム枠で放送された全6話、その最後を飾る回。
ハッピーエンド信者の腐男子としては、殴られたような読後感。それでも「観てよかった」としか言いようがない。そんな回でした。
「100日目」、破局はすでに確定していた
第6話は、ディレクター志穂(鳴海唯)のカメラの前で、佑馬(伊藤健太郎)が「樹とはもう別れた」という事実を告白するところから幕開け。ドキュメンタリー企画として密着されてきた「理想の同性カップル」の、結末。
この回、二人が交互にインタビューで本音を語る形式。もう終わった関係を、あえて言葉にして掘り返していく。生々しさ。
春日佑馬という「日の当たる場所」を求めた男
佑馬が求めていたのは、特別扱いではなくて「当たり前」。ここがしびれるポイント。
特別だから守らなきゃいけないんじゃなくて、特別じゃないから当たり前のことをやらせてほしい。パートナーシップや同性婚ってそういう話なんです。
このセリフ、パートナーシップ制度や同性婚をめぐる議論のど真ん中を突いてくる。制度が欲しいのは、選ばれし特別な存在になりたいからじゃない。周りと同じ日常を、ただ普通に生きたいだけ。腐った脳みそで観ていたはずが、気づけば社会派ドラマの深みにどっぷり。
そして未練の描き方がえぐい。
もし今の記憶を持ったまま僕が付き合う前にタイムスリップしたとしても、やっぱり樹と付き合うと思います。それで今度は間違えないようにワクワクしながら、歯車が噛み合ってないことをまた悟って、今みたいに別れる。
同じ結末を知っていても、また選ぶ。別れると分かっていて、また好きになる。愛の重さと絶望が同居した名台詞。伊藤健太郎さんの、静かに語るその表情がまた効いている。
「きちんと失敗できる権利」という発明
パートナーシップの受領証をめぐる会話も刺さりました。役所に返す書類と手元に残る書類、その処分をめぐるやり取り。
樹(寛一郎)のセリフ。
処分できないってことは、まだ必要だってことだろ。
未練を認めたくない側の、遠回しな本音。そして佑馬の返しがまたずるい。
クズだったらこんな宣誓しないで、最初っから結婚断られる方が良かったな。夢見ないで済んだし。……いや、きちんと失敗できるのも大事な権利か。
「きちんと失敗できる権利」。この言葉、BL作品としては革命的だと感じています。同性カップルは「理想でいなきゃ」「完璧なロールモデルでいなきゃ」という無言の圧を背負わされがち。でもこのドラマは、異性カップルと同じように「愛し合ってても価値観が合わずに別れる、普通の人間」であることを堂々と肯定する。成熟。
長谷川樹の壮絶な過去と、二人の決定的な違い
一方、樹のインタビューでは彼の生い立ちが明かされる。ネグレクトと虐待。この描写がとにかく重い。
俺、あそこの周りに根性焼きの跡がいっぱいあるんですよ。ガキの時に、あの母親の男にやられたやつ。それ見てあいつ、泣いたんですよ。
マッチングアプリで出会った夜、樹の身体に刻まれた傷跡を見て、佑馬が泣いた。その涙で樹は心を開いた。傷ついた者同士が惹かれ合う、王道の始まり。なのに——。
俺が捨てたいものを、あいつは背負いたいんだから。
これがすべてを言い表している一文。佑馬は世間に認められて「日の当たる場所」で生きたい人間。対して樹は、世間の認知も祝福も邪魔だと感じている人間。傷を分かち合ったはずの二人が、見つめる未来だけは真逆。運命的に出会ったのに、運命的にすれ違う。BL特有の「結ばれないからこそ美しい」やつ。
タイトル回収「暑がりな熱帯魚」の破壊力
そしてタイトルの回収。樹が自分自身を「暑がりな熱帯魚」に例えるシーン。
熱帯魚にいろんなやつがいるみたいに……暑くて死んだのに、あったかい水を入れた張本人に『かわいそう』とか言われて埋葬される。そんなことが世の中のあちこっちで起きてる気がするんですね。
このメタファー、あまりに秀逸。LGBTQ+という枠の中ですら「普通(=理解や制度を求めること)」に馴染めない、さらなる少数者の孤独。佑馬の善意(温かい水=社会的な幸せ)が、樹にとっては息苦しくて死んでしまう環境だった。愛しているのに、無自覚に相手を殺しかけてしまう関係。美しくて、残酷。
「マイノリティの中の多様性」を、ここまで一つのエピソードで描き切るBLドラマ、なかなか無い。
腐男子的まとめ:愛だけじゃどうにもならない、を突きつけられた
BLの王道といえば「困難を乗り越えてハッピーエンド」。そこにあえて逆張りしてきたのがこの作品。愛し合っていても、価値観が違えば一緒に生きられない。その現実を、逃げずに描いた最終話。
「日向を歩きたい佑馬」と「日陰にしか居られない樹」。傷を舐め合って惹かれ合ったのに、目指す場所が正反対。この対比が、胸をかきむしるほどリアル。萌えというより、痛み。それでも観る手を止められなかった。
伊藤健太郎さんと寛一郎さんの、言葉にしない芝居の応酬。脚本の三浦直之さん、監督の草野翔吾さんが仕掛けたドキュメンタリー形式の妙。全部が噛み合って、この重量級のラストが成立している。
ハッピーエンドじゃない。でも、こういう「別れ」を美しく描いてくれる作品があってもいい。むしろ必要。そう思わせてくれた一本。未見の方は、覚悟を決めてから第1話から。TVerやFODで配信中。
おわり
#ドラマ100彼
— 100日後に別れる僕と彼【ドラマイズム公式】 (@dramaism2_mbs) June 30, 2026
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最終話TBSにて
このあとすぐ
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オフショットの樹(#寛一郎)
100日間の取材を通して
彼らが見つけたものとは…
TBSでこのあと25:26〜
TVer・FOD配信 25:56〜
〚#ドラマ100彼〛で
ご感想お待ちしています pic.twitter.com/pQeQy6Jfpi
放送情報・配信情報まとめ
放送開始は2026年5月26日(火)。MBSでは深夜0:59〜、TBSでは深夜1:28〜。いずれも火曜深夜(暦上は水曜未明)の放送。CBCテレビ、RKB毎日放送、北海道放送でもネット放送あり。
見逃し配信はTVerとMBS動画イズムで無料視聴可能。見放題の独占配信はFODが担当。リアルタイムで観られない場合でも追いかけやすい体制。
原作小説は角川文庫版が2025年5月に刊行済み。ドラマ放送前に読んでおくと、映像化での変更点や演出の意図がより鮮明に浮かび上がるはず。
100日後に別れる僕と彼 商品情報
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